村上市では、令和6年5月に「村上市熱中症対策実行プラン」を策定し、5月から9月を「熱中症予防強化期間」として、熱中症が増加する時期よりも前から、暑熱順化等を含めた熱中症予防の具体的な施策に取り組みました。（下記は取り組みの一部） ①市内の公共施設（国・県・市で20施設）を「クーリングシェルター（指定暑熱避難施設）」に指定したほか、民間の店舗・事業所に協力を求め、「涼みどころ」として高齢者等が外出時に気軽に涼んで休憩ができる場所を設けました。協定を締結している大塚製薬株式会社の協力もあり、初年度でありながら70事業所に賛同いただくことができました。 ②熱中症のリスクが高い子どもが集まる施設にミストを設置することで、熱中症対策と予防啓発を行いました。施設を利用された保護者から、「子どもが喜んでミストを浴びて、暑さ対策になって良かった。」との声が寄せられました。

「村上市熱中症対策実行プラン」では、「熱中症死亡者数ゼロ」と「救急搬送人員の半減（令和5年度比）」を目標に取り組みを進めています。救急搬送人員の半減については、目標達成には至りませんでしたが、過年度と比較し、死亡者・重症者ゼロの他、中等症の症状の方が大幅に減少したことから、熱中症予防啓発の取組が一定の効果があったものと考えています。