熱中症対策アドバイザー部門 最優秀賞

斉藤 宏子

今年は早くからニュースや天気予報で暑熱順化の言葉を説明していました。 しかし高齢者や聞こえの不自由な方にはなかなか理解されません。 その時に別の言葉で伝えるにはどうしたらよいか?と思っていたら、「熱中症のこと?」とある高齢者から言われました。うれしかったです。 昨年も暑熱順化の言葉は伝えたが内容はわかっても言葉は難しかったと思いました。 今年も2月頃に一日の温度差があり熱中症の言葉が出てきました。 その後3月、4月と熱中症予防のことがニュースになり 高齢者や聞こえの障がいを持った方はニュースの話をすると、うなずいてくれるようになりました。 自分の命は自分で守ると言われる昨今、暑いときには涼しいところで休んだり、 水分補給をしましょう、とひと言伝える毎日を過ごしています。 高齢者や聞こえの障がいを持った方はからのメールの返信の最後にも必ず熱中症予防と水分補給をと書き加えています。それと、外出時には水分持参もねと。 声かけは音声だけでなく文字を書いても伝わります。 大切な命を守るひと言をもじでも伝えています。

高齢者や聞こえの障がいを持った方の関わりが多いです。 大声で言っても、怒鳴っている、怒られていると思われます。 そこで、スケッチブックを使って言葉を書いて熱中症予防や水分補給のことを伝えています。 伝えることは自分自身の学びにもなっています。

3月末ギリギリに出した報告でした。 母に昔、暑いときにはどうしていたの?と聞いたとき、麦茶にはちょっと砂糖と塩を入れていたよ、夏野菜には塩をつけたり、スイカの甘み出しに塩をつけていたのも夏は日射病や熱射病予防だったのかもね、と話してくれました。 先人の工夫はたくさんあったと思います。 この受賞、3月に天国に旅立った母に伝えたかったです。 ありがとうございました。