
企画・アイデア啓発部門 最優秀賞
小山市役所 健康増進課

小山市では、従来熱中症警戒アラート発令時、市民へは市の安心安全情報メールにて情報発信、市職員へは、庁内の電子掲示板にて発信をしていましたが、今年度は小山市が外国籍の方が多い地域であることから、熱中症警戒アラート発令時、英語 スペイン語、ポルトガル語によるFacebookでの情報発信を実施しました。 また、平時から外国籍の方が多く所属する企業や学校に、外国版の熱中症予防啓発チラシの配布を行いました。 その他、市民への情報発信として、市のコミュニティラジオ「おーラジ」での、毎日の暑さ指数の配信、熱中症警戒アラート発令時には注意喚起や熱中症予防対策についての配信、ローカルテレビ「テレビ小山」での定期的な熱中症予防に関する情報提供、市内巡回バス車内へのチラシの掲示を行いました。 さらに、地域の健康づくりボランティアによる身近な方々へチラシの配布や、出前講座にて熱中症の予防方法や自宅で作れる水分補給ドリンクの作り方をお伝えするなど、周知啓発を実施いたしました。

小山市では平成28年より熱中症対策関係者連絡会議を開催し、庁内各課で取り組める対策について検討してきました。令和5年からは民間企業の方にも会議に参加いただき、官民連携による効果的な熱中症予防対策について検討してきました。 官民連携の取組としては、市内20施設の郵便局と連携し、年金支給日に郵便局に訪れる高齢者を対象に熱中症予防のチラシの配布を行いました。また、企業の作成したうちわを配布したり、官民連携で作成したチラシを各企業で配布していただくなどの取組を行いました。 庁内他部署・他機関との連携では、庁内のイベント時に熱中症予防や留意点について啓発をしやすいようにOS1やチラシ、うちわなどを担当課に提供し、庁内一丸となって熱中症予防対策を実施いたしました。
行政の立場でできる周知啓発には限界があります。毎年開催している熱中症対策連絡会議において、民間企業の皆様や庁内各部署の職員と検討を重ねることで、様々な方法で市民への周知啓発を行うことができました。今回、このような賞をいただけたのも、企業や地域の皆様のご協力のおかげだと考えます。 熱中症対策については、ますます重要な取組となっていくことから、今後も官民連携・地域団体との協働のもと、効果的な対策を行い「熱中症に負けないまち」を目指していきたいと思います。