賛同会員からの活動報告
投稿日:2026/03/12
会員名:大成建設株式会社 新宿駅西口地区開発計画
タイトル:暑さに負けない!安全で快適な建設現場づくりへの挑戦
期間:2025年05月12日~
2025年11月30日
取り組み内容:
本年度、当建設現場では屋外作業における熱中症対策の強化を目的として、作業エリアごとの熱中症指数(WBGT)を計測し、地上部・地下部を含む現場各所へデジタルサイネージを用いてタイムリーに情報を表示した。サイネージの設置が困難な場所については、床面へのプロジェクター投影による掲示を行うとともに、ICTツール(LINE WORKS)を活用して熱中症指数の配信を実施し、全作業員(日勤約400名・夜勤約200名)への注意喚起を徹底した。 さらに、本年度の新たな取り組みとして、深部体温測定ツール「カナリア」を導入し、開発会社と協同で作業員の職種・年齢ごとの深部体温データを計測した。これにより、作業内容と体温変化の関係を可視化し、熱中症リスクの科学的な検証と分析を行った。
工夫したポイント:
当建設現場は工事範囲が約350mと長く、地上部・地下部など作業場によって最適なサイネージ設置位置が大きく異なった。そのため、一部の作業場ではサイネージの設置が困難な箇所があったが、代替策として床面への掲示を活用し、作業員の動線上で自然と視界に入るように配置。どの作業場所でも見やすく分かりやすい注意喚起ができる環境づくりを工夫した。
SDGs達成につながるアクション:
工事においては、屋外作業を伴う建設現場での熱中症リスク低減を重点課題と位置づけ、地上部・地下部を含む各作業エリアごとにWBGT値の計測を実施し、その結果を現場内のデジタルサイネージへリアルタイムに表示する仕組みを構築した。サイネージの設置が困難な場所に対しては、床面へのプロジェクター投影による掲示を行い、さらにICTツール(LINE WORKS)を活用して、作業員へWBGT情報をタイムリーに配信する体制を整備した。これにより、作業員が常に最新の熱中症指数を確認できる情報環境を確保した。 加えて、本年度の新規施策として深部体温測定ツール(カナリア)を導入し、開発会社と協同して職種・年齢層別の測定データを収集し、作業内容による熱ストレス傾向の検証を実施した。これらのデータを基に、熱中症予防に関する安全管理手法の科学的根拠を高め、より精度の高いリスク評価に繋げた。 これら一連の取り組みは、作業員の健康保持と安全確保の向上に寄与するとともに、SDGs目標「すべての人に健康と福祉を」および「働きがいも経済成長も」の達成に資する取り組みである。
取組成果:
本取組の実施により、前年度と比較して作業員数および作業時間は増加したものの、熱中症の発症件数は減少した。また、活動を通じて作業員から積極的な提案や改善意見が挙がるようになり、現場全体の安全意識と改善への主体性が向上した。